📝【共通項目】「音楽を聴く」から「感性と創作を刺激する体験」へ
クラシック音楽が与える影響力は計り知れません。
私がゲーム制作において最も大切にしているのは、なるべくそのシーンに最適なBGMを厳選することです。
楽曲を選ぶ上では、クラシックの名曲や、その要素を取り入れた音楽を知っておく事が非常に重要です。
それを選び抜くための視点を共有します。
紹介する音楽は、クラシック音楽を含め、7年以上聴き込みながら厳選してきた「親しみやすさ」と「創造性への刺激」を兼ね備えた楽曲です。
皆様の創作に役立つ最短ルート、または近道になって貰えたら幸いです。

そして、私が現代の作曲家の中で特に尊敬しているのが、『ドラゴンクエスト』シリーズの音楽を手掛けた、すぎやまこういち先生です。
ここで、私達が特に心に残っている名言を1つご紹介するわね。
モーツァルトやベートーヴェンの音楽が何百年も愛され続けているのは、飽きない音楽の真髄である。
― すぎやまこういち
実は、クラシック音楽は木材の熟成にも使われています。
「音響熟成」と呼ばれる方法で、木材にクラシック音楽を聴かせながら、常温でじっくり熟成乾燥させます。木材にストレスを与えず、時間をかけて育てるという、音楽の意外な活用方法です。
木材にストレスを与えず熟成させることで、木本来の性質を活かした仕上がりになるとされていて、自然素材を扱うメーカーや建材メーカーなどで活用されています。
🎼 色彩豊かな管弦楽法で、ロシアの民話と歴史を鮮やかに描いた作曲家

本当に久しぶりのクラシック音楽紹介の記事になりました。

因みに修理に出したディスプレイも戻ってきたので、今回は予告していたロシア5人組の1人、コルサコフをご紹介します!

他にもムソルグスキーやボロディンなどがメンバーの、あの5人組だね!
そうね。管弦楽法の魔術師って言われていて、各楽器の音色の特性を深く理解していた作曲家よ。

今回の音楽は「宴会」ではあるものの、表面の華やかさと裏腹の不穏さが漂います。

それも、楽器それぞれの音色の特性を活かした構成になっています。
ロシアの民族的な要素と、色彩豊かな管弦楽法を組み合わせた独自の音楽スタイルが特徴的ね。
コルサコフは、各楽器がどんな音色を持っているのかを細かく研究し、その特性を作品の中で使い分けた作曲家です。
5人組の仲間だったムソルグスキーの《はげ山の一夜》や、ボロディンのオペラ《イーゴリ公》といった作品を、オーケストラで演奏できる形に整えたり、完成させたりする仕事もしています。
こうした仕事にも、コルサコフの管弦楽法に関する深い知識が活かされていたと考えています。
知識はあればあるほど一生使える財産です。ただ、その知識をどう活かすかには、個性が表れると考えています。
ため込むだけでなく、人に伝えたり、何かを作るときに使ったりと、アウトプットにつなげることもできます。
コルサコフの音色の使い分けも、そうした知識の活かし方の一つだったのではないかと思います。
1作目のRPGを制作したときに、とある敵にちょっとした工夫を入れました。
それは、日本の妖怪でよく知られる「口裂け女」から取って、「朽ち酒女」という敵です。
同じ読み方でありながらも、敵のデザインは妖怪としての「朽ち酒女」で、攻撃も朽ちた酒をばらまいてプレイヤーの体力を減少させるという、なかなか厄介なものですが、アイデアが面白くて実装した敵です。
工夫と呼べるかは別として、こういう小さな遊び心も個性だと考えています。
🎻リムスキー=コルサコフについて&紹介する音楽

管弦楽法の魔術師とも呼ばれ、ロシア5人組の主要メンバーとして活躍した作曲家です。
1844年にロシア北西部のティフヴィンで生まれた作曲家で、「ロシア5人組」の主要メンバーの1人です。
幼い頃からピアノに親しんでいましたが、家が海軍に縁があったこともあり、12歳でサンクトペテルブルクの海軍学校に入学します。その後、五人組の中心人物だったバラキレフと出会い、作曲を本格的に学び始めました。
海軍士官としては、約2年半にわたり軍艦で各地を航海しています。その間も作曲を続け、1865年には交響曲第1番が初演されました。1871年には27歳でサンクトペテルブルク音楽院の教授に就任し、教えながら対位法や管弦楽法を学び直して、作曲家としての技術を磨いていきます。1872年にはピアニストのナジェジダ・プルゴルトと結婚し、その後も作曲と教育の両方で活躍しました。
教え子には、ストラヴィンスキーやグラズノフ、レスピーギなど、後の時代を代表する作曲家たちがいます。また、自身の経験をまとめた教科書『管弦楽法原理』は、今でも作曲や編曲を学ぶ人に読まれています。
オーケストラ曲からオペラまで幅広い作品を残しており、楽器ごとの音色を巧みに使い分けた色彩豊かな響きと、ロシアの民話や民謡、歴史を題材にした物語性は、コルサコフの音楽を象徴する特徴です。
代表作には、管弦楽曲「シェヘラザード」「スペイン奇想曲」「ロシアの復活祭」序曲、オペラ《雪娘》《サトコ》《金鶏》などがあります。今回紹介するのは、イワン雷帝の時代を舞台にしたオペラ《皇帝の花嫁》の中から、宴の場面で歌われる一曲です。

今回紹介するのは、華やかな宴会の雰囲気の裏に、何か企みが感じられるようなシーンがあります。
ロシアの劇作家レフ・メイの戯曲『ツァーリの花嫁』をもとに作られた歌劇よ。

物語の登場人物や場面を、いろいろな楽器の音色で表現しているんだね!

この音楽の流れに合わせて、どんなイメージが広がるか想像してみましょう!
- 華やかな宴: 大勢の人々が集まり、酒や料理を囲みながら賑やかに盛り上がっている宴のイメージ。
- 宴の裏側: 華やかな宴が開かれる一方、その裏では宴を取り仕切る人物が、誰にも知られない計画を密かに進めているイメージ。
- 企みの進行: 華やかな人々の輪の中で、誰にも気づかれないように計画が進められていくイメージ。
- 運命が動き出す瞬間: 遠くで起きた不思議な現象を目にして、正体の分からない誰かに「この人なら、きっと世界を変えてくれる」と希望を抱くイメージ。

自動で連続再生されます。ご注意ください。
🔜次回予告とまとめ

コルサコフに歴史や音楽について、いかがでしたでしょうか?
さまざまな楽器の音色を巧みに組み合わせることで、華やかな場面だけでなく、そこに潜む不穏な気配まで描き出しているのが印象的ね。
特に終盤は、低く力強い歌声から、何かを潰そうとするような敵意が強く感じられるわ。

そして次回は、オペラが続いたので雰囲気を変えて、再びシュトラウス2世の音楽を2曲ご紹介します!

乞うご期待。
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