📝【共通項目】「音楽を聴く」から「感性と創作を刺激する体験」へ
クラシック音楽が与える影響力は計り知れません。
私がゲーム制作において最も大切にしているのは、なるべくそのシーンに最適なBGMを厳選することです。
楽曲を選ぶ上では、クラシックの名曲や、その要素を取り入れた音楽を知っておく事が非常に重要です。
それを選び抜くための視点を共有します。
紹介する音楽は、クラシック音楽を含め、7年以上聴き込みながら厳選してきた「親しみやすさ」と「創造性への刺激」を兼ね備えた楽曲です。
皆様の創作に役立つ最短ルート、または近道になって貰えたら幸いです。

そして、私が現代の作曲家の中で特に尊敬しているのが、『ドラゴンクエスト』シリーズの音楽を手掛けた、すぎやまこういち先生です。
ここで、私達が特に心に残っている名言を1つご紹介するわね。
モーツァルトやベートーヴェンの音楽が何百年も愛され続けているのは、飽きない音楽の真髄である。
― すぎやまこういち
🎼 豊かな文学的感性で、人間の心の光と影を描いた作曲家

シューマンはピアノや歌曲だけではなく、文学から強く影響を受けた作曲家です。

音楽に文学的とは、一体・・・!?
そのままよ。小説や詩のように、物語・登場人物・感情・情景を音楽で表現する感覚で作曲したという事。

しっくりこない・・・

全体は美しい旋律として聴こえるのだけど、その細部に、例えばこういうものを描き込もうとしたんだ。
- 登場人物の性格
- 心の葛藤
- 詩に書かれた感情
つまりは「綺麗な音楽だな」で終わらないの。例えば「誰かが悩んでいるように感じる」、そんな聴こえ方をする音楽を多く書いた作曲家よ。

それができたのは、作曲家でありながら音楽評論家であり、編集者でもあったからだと考えてる。

なるほど・・・それも文学的な影響からなんだろうね!
以前、レハールの回で二面性の話をしたと思うんだけど、シューマンもあるわよ。
実際にペンネームが存在するの。
- フロレスタン (Florestan):情熱的、爆発的、行動的、直感的
- オイゼビウス (Eusebius):内向的、夢想的、瞑想的、優柔不断

シューマンはこの二人を架空の人物として登場させて、文章にも音楽にも書き分けていたんです。

それで、今回ご紹介する音楽は、とある文学作品を読んで作曲しました。それは次の項目でご紹介します。
シューマンは作曲家として活動する一方で、音楽評論家としても多くの文章を残しています。
若い頃のショパンの才能を早くから評価して、晩年には、当時まだ広く知られていなかったブラームスを紹介しました。
自分の音楽を作るだけでなく、ほかの作曲家が持つ魅力や可能性を見つけ、それを言葉によって多くの人へ伝えようとする活動もしてきたのです。
一度聴いただけでは、その作品が持つ魅力に気づけないこともあります。
それも踏まえて伝え続ける事で作品と聴き手をつなぎ、その音楽へ関心を持つきっかけの一つになったのだと思います。
このクラシック音楽紹介もそうですが、ゲーム制作への近道を書くだけではなくて、「クラシック音楽」という、そこまで聴く人が多くない分野を知って欲しい、聴いてほしいという思いもあります。
現代でもテレビやCMで使われますし、影響があるのは間違いありません。これは何度も話している事です。
ゲームでも同じで、何かの作品に触れる機会があったなら、その良い所を見つけて広めていく事が大切だと感じます。
これから投稿を続けていく中で、まだ知らなかったクラシック音楽に触れるきっかけの一つになれば幸いです。
🎻シューマンについて&紹介する音楽

ピアノから交響曲まで幅広く手掛け、音楽評論家としても知られる作曲家です。
1810年に現在のドイツ東部にあるツヴィッカウで生まれた作曲家で、ロマン派音楽を代表する人物の一人として知られています。
若い頃は大学で法律を学んでいましたが、音楽家を志してピアノを本格的に学び始めました。しかし、右手の指を故障したことで演奏家としての道を断念し、その後は作曲と音楽評論を中心に活動します。
1834年には、音楽雑誌「新音楽時報」の創刊に携わり、評論家として活動を始めます。創刊当初は若きショパンの才能をいち早く見出し、晩年にはまだ無名だったブラームスを世に紹介するなど、新しい才能や作品の魅力を多くの人へ伝えました。また、1840年にはピアニストのクララ・ヴィークと結婚し、その年には数多くの歌曲を作曲しています。
ピアノ曲や歌曲をはじめ、交響曲、協奏曲、室内楽など幅広い作品を残しており、登場人物の心情や、喜びと苦悩が交錯するような繊細な感情表現は、シューマンの音楽を象徴する特徴の一つです。
代表作には、ピアノ曲「子供の情景」「謝肉祭」「クライスレリアーナ」、歌曲集「詩人の恋」、ピアノ協奏曲、交響曲第1番「春」などがあります。今回紹介するのは、シューマンが文学作品に描かれた主人公の苦悩を、オーケストラによって表現した一曲です。

今回紹介するのは、「マンフレッド」という題が付いた作品です。
これはね・・・イギリスの詩人バイロンの劇詩が原作なの。シューマンはそれを読んで作曲したのよ。

他にも、小説や詩を読んで作曲した音楽が沢山ありそうだね!

この音楽の流れに合わせて、どんなイメージが広がるか想像してみましょう!
- 運命の宣告: 冒頭の鋭く重い響きとともに、主人公が過去の過ちと、決して逃れられない運命を突きつけられるイメージ。
- 喪失・追憶: かつて失った大切な存在の面影を追い、暗く険しい山中を一人でさまよい続けるイメージ。
- 焦燥・追跡: 心の奥に閉じ込めていた罪や後悔が亡霊のように主人公へ迫り、行く手を阻んでいくイメージ。
- 再会・幻影: 追い求めていた存在の姿が一瞬だけ現れ、主人公が手を伸ばすものの、触れる直前に再び遠ざかっていくイメージ。
- 葛藤・抵抗: 差し伸べられた救いにすがることなく、自らの運命を自分の意志で受け止め、最後まで抗い続けるイメージ。
- 悲劇・終焉: 失ったものを取り戻せないまま、それでも意志を曲げることなく、暗闇の中で静かに力尽きていくイメージ。
特に2分少々の所からは、喪失・追憶、焦燥・追跡がより感じられるわね。

自動で連続再生されます。ご注意ください。
🔜次回予告とまとめ

シューマンの歴史や音楽について、いかがでしたでしょうか?
ほかにも、「勇敢な騎手」のような力強く活発な音楽がある一方で、「トロイメライ」のような穏やかで夢見るような音楽もあります。

そして次回は、ロシア5人組として知られる1人、リムスキー=コルサコフをご紹介します!

乞うご期待。
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