目次
📝【共通項目】「音楽を聴く」から「感性と創作を刺激する体験」へ
クラシック音楽が与える影響力は計り知れません。
私がゲーム制作において最も大切にしているのは、なるべくそのシーンに最適なBGMを厳選することです。
楽曲を選ぶ上では、クラシックの名曲や、その要素を取り入れた音楽を知っておく事が非常に重要です。
それを選び抜くための視点を共有します。
紹介する音楽は、クラシック音楽を含め、7年以上聴き込みながら厳選してきた「親しみやすさ」と「創造性への刺激」を兼ね備えた楽曲です。
皆様の創作に役立つ最短ルート、または近道になって貰えたら幸いです。
🎼 穏やかなのに、小さな華やぎを感じる。

シューベルトは意外にもピアノの音楽が多いんですよね。

ショパンのピアノと作風を比較すると全然違います。
- メロディーが非常に豊かである。
- 穏やかな旋律の中に、どこか切なさや儚さが混ざり合っている。
- 「歌曲王」と称されるほど、シューベルトは “歌わせるような旋律” を非常に重視していた作曲家。
静かに流れていくような空気感と、景色そのものが少しずつ彩られていくような感覚があるからね。
実はシューベルトのピアノ曲は、現代でも「簡単そうに見えて非常に難しい」と語られることが多くあります。
そう言われる理由とは一体なぜでしょうか??
派手な技巧を前面に押し出すタイプでは無いものの、繊細な感情表現や “歌うような旋律” を自然に弾きこなす必要があるためです。
ほんの少し感情が乱れているだけでも、楽曲全体の空気感が大きく変わってしまう。そんな難しさを持っています。
ピアニストからすると、精神面の繊細さと演奏技術の両方を自然に成立させなければならず、ショパンのような技巧的な表現だけでは弾きこなせない難しさもあるのです。
これは音楽だけではなく、普段の作業でも同じで、落ち着いた感情で向き合えるかどうかによって、最終的な結果は大きく変わってくるように感じます。
🎻シューベルトについて&紹介する音楽

シューベルトは穏やかな旋律の中に感情や情景が自然と溶け込んでおり、まるで景色を眺めているかのような音楽が多いです。
1797年にオーストリアで生まれた作曲家で、穏やかで美しい旋律表現によって高く評価されている人物です。
幼い頃から高い音楽才能を持っており、教会の聖歌隊へ参加しながら作曲技術を学び、10代の頃には既に数多くの作品を書き上げていました。
特に歌曲分野で高く評価されており、「魔王」や「野ばら」など現在でも有名な作品を残したことから、“歌曲王” と呼ばれる存在となっています。
クラシック音楽の中でも、壮大さや激しさより “日常の情景” を描くような作風が多く、自然や人々の穏やかな時間を感じさせる楽曲が数多くあります。
一方で、生前は現在ほど大きな名声を得ていた訳では無く、友人達との小規模な演奏会「シューベルティアーデ」を中心に、自身の楽曲を広めていました。
しかし死後になると、その美しく歌うような旋律表現や、穏やかさの中へ感情を溶け込ませる独特の作風が高く評価され、現在ではクラシック音楽史を代表する作曲家の一人として知られています。

今回紹介する音楽はピアノ五重奏曲になります。
英語名:Schubert: Quintet in A, Op. posth. 114, D 667, “Trout” – Tema Con Variazioni
日本語名:ピアノ五重奏曲 イ長調 作品114 D 667 「ます」 — 第4楽章 変奏曲
「ます」とは、その名の通り魚の “鱒” を意味しており、軽やかで明るい旋律の中に、水辺を優雅に泳ぐような心地良さが感じられる楽曲です。
一方で、途中からはどこか儚さや切なさを感じさせる空気へ変化していくのも特徴となっています。

最後に、このクラシック音楽なら、どんなシーンに使えるか創造してみましょう!
- 川辺で魚が軽やかに泳ぎ、水面が静かに揺れているようなシーン。
- 自然の中で、風や水の流れを感じながらゆっくり休憩しているシーン。
- 穏やかな川辺の景色が続く中、水面の奥に潜む危険によって、魚が逃れられない運命へ近付いていくようなイメージ(途中から軽快な展開へ切り替わる部分)。

今回の楽曲は、穏やかな旋律から一転して空気感が大きく変化し、まるで別の情景へ切り替わったかのような展開を感じられるのが印象的ですね!
一度は隠れられたものの、再び見つかってしまい、またドタバタと逃げ回っているような雰囲気があるわね。

自動で連続再生されます。ご注意ください。
🔜次回予告とまとめ

シューベルトについての歴史や音楽、いかがでしたか?

軽快な音楽から唐突に空気感が変化し、穏やかだった景色にどこか儚さや不穏さが混ざり始めるのがシューベルトらしい特徴ですね。
現代のピアニスト達からも別の意味で難しい作曲家として語られているのも印象的ね。

感情のコントロールまで求められる楽曲でありながら、それを自然に表現していたシューベルトは、本当に凄い作曲家だったのだと感じるね!

そして次回はドヴォルザークをご紹介したいと思います。


民族的な賑わいの中に温かさや力強さを感じられる作曲家だね!
乞うご期待。
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