📝【共通項目】「音楽を聴く」から「感性と創作を刺激する体験」へ
クラシック音楽が与える影響力は計り知れません。
私がゲーム制作において最も大切にしているのは、なるべくそのシーンに最適なBGMを厳選することです。
楽曲を選ぶ上では、クラシックの名曲や、その要素を取り入れた音楽を知っておく事が非常に重要です。
それを選び抜くための視点を共有します。
紹介する音楽は、クラシック音楽を含め、7年以上聴き込みながら厳選してきた「親しみやすさ」と「創造性への刺激」を兼ね備えた楽曲です。
皆様の創作に役立つ最短ルート、または近道になって貰えたら幸いです。

そして、私が現代の作曲家の中で特に尊敬しているのが、『ドラゴンクエスト』シリーズの音楽を手掛けた、すぎやまこういち先生です。
ここで、私達が特に心に残っている名言を1つご紹介するわね。
モーツァルトやベートーヴェンの音楽が何百年も愛され続けているのは、飽きない音楽の真髄である。
― すぎやまこういち
🎼 次々と物語が展開する作曲家

このシリーズの初期は、比較的イメージしやすく、ゲームのシーンにも当てはめやすい音楽を中心にご紹介してきました。
ですが、Vol.014まで来たということで、今回は少し方向性を変えてみたいと思います。

実はベルリオーズは、一つの情景を思い描くのが非常に難しい作曲家だと感じています。
- 見出しの通り、一曲の中で次々と物語や情景が展開していくこと。
- ディズニーの『ファンタジア』のように映像を思い浮かべると分かりやすいものの、それでも場面の移り変わりが非常に多いこと。
- シーンが駆け抜けるようなスピードで切り替わるため、一つのイメージに留まり続けるのが難しいこと。

上記を踏まえて考えると、ベルリオーズの音楽は「どんなシーンに使えるか」を考える想像力を、より一層広げてくれる作曲家なのかもしれません。
シーンを思い描く力を養うきっかけとして、ぴったりな作曲家だと思います。
クラシック音楽紹介シリーズの最後では、毎回「この音楽ならどんなイメージが描けるか」というコーナーを設けています。ベルリオーズの音楽は、その大切さを改めて教えてくれる作曲家だと感じます。
見出しの通り、大切なのは「1つの想像に縛られないこと」です。
このシリーズでは各記事で大体3つ以上のイメージを例としてご紹介しています。
下記で紹介する音楽も、人によって思い浮かべる情景は大きく異なるでしょう。
大体3つ以上、例として出している理由として、「このイメージが正解」という意味ではなく、想像には一つの答えしかないわけではないということを伝えたいからです。
むしろ、1つのクラシック音楽から様々な情景や物語が思い浮かぶということは、それだけ豊かな表現力を持った音楽だということです。
自分だけの物語やゲームのワンシーンを思い浮かべながら聴いてみると、思いもよらないアイデアが生まれたりもします。
ゲーム制作をしている時も、候補となる音楽を色々と当てはめながら、「本当にこのシーンに合うのか」と、何度も確認しています。
これまで「音楽を厳選している」という言葉でお話ししてきましたが、実際はただ曲を選んでいるだけではありません。まずシーンを想像し、その後ゲーム内で実際に流して、本当に雰囲気が合うのかまで検証しています。
実際に当てはめると、「思っていた以上にぴったり合う」と感じることもあれば、「イメージは良かったのに、実際は少し違うな」と感じることもあります。
今振り返ると、想像することと実際に当てはめて確かめること、その両方が大切だったのだと感じています。
🎻ベルリオーズについて&紹介する音楽

壮大な管弦楽と、次々に情景が移り変わるような音楽表現で高く評価されている作曲家です。
1803年にフランスで生まれた作曲家で、ロマン派音楽の発展に大きな影響を与えた人物の一人として知られています。
従来の枠にとらわれない大胆なオーケストラ表現を取り入れ、多彩な物語や感情を描く作品を数多く残しました。
今回ご紹介する『ローマの謝肉祭 序曲』は、華やかな祝祭の雰囲気から始まり、次々と場面が切り替わるような展開が印象的な作品です。
一つの情景にとどまることなく様々な物語を想像できるため、ゲームのイベントシーンを思い描きながら聴くのも面白い一曲です。

今回紹介する音楽は比較的イメージし易いですが、それでも切り替わりが早い音楽です。
英語名:Overture “Le carnaval romain”, Op. 9
日本語名:序曲「ローマの謝肉祭」 作品9

この音楽の流れに合わせて、どんなイメージが広がるか想像してみましょう!
- お祭り・祝祭:大道芸や演奏が行われ、人々が思い思いに楽しんでいるイメージ。
- お祭り・祝祭:王都で盛大なお祭りが開かれ、人々が賑わっているイメージ。
- ドタバタ系:主人公がお祭りの人混みを駆け抜け、次々と出来事が起こるイメージ。
- ドタバタ系:お祭りの最中に思わぬ事件が起こり、主人公が巻き込まれていくイメージ。
- ファンタジー:クエストを次々と達成し、主人公の名声が広がっていくイメージ。
- ファンタジー:仲間と息を合わせ、作戦が次々と成功していくイメージ。
ベルリオーズらしい次々と展開する構成が印象的で、一曲の中から様々な物語や情景を思い描ける魅力がありますね。

自動で連続再生されます。ご注意ください。
🔜次回予告とまとめ

ベルリオーズについての歴史や音楽、そして演奏者について、いかがでしたでしょうか?
次々と展開していくから難しいと思うけど、最初は音楽を止めながらやるのも良いかもしれないわね。

次回は、美しく心に響く旋律で世界中の人々を魅了し続ける、チャイコフスキーをご紹介します!

乞うご期待。
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